- 香典返しには大きく分けて通夜告別式で渡す「即日返し」(当日返し)と五七日忌や七七日忌で渡す「後返し」(忌明け返し)の2種類があります。
香典返しは一般的に忌明けとなる七七日忌(地域によって五七日忌)にお渡ししていましたが、最近では葬儀当日に「即日返し」をお渡しするのが増えています。
「即日返し」の場合、いただいたお香典の額にかかわりなく同じ商品をお渡ししても失礼にあたりません。ただし、高額のお香典をいただいた方には忌明けの挨拶状を添えて「後返し」をお渡しするのがよいでしょう。近年では、忌明けの翌日に届くように宅急便を使われる方も多いです。
- 故人の命日から数えて七日ごとに行う「中陰法要」のはじめの七日目を初七日(しょなのか)、二七日(ふたなのか)、三七日(みなのか)と続いて、七七日が満中陰、すなわち四十九日にあたります。
最近では人が集まりやすい七七日忌前の土、日に行う事が多くなってきました。
- 香典は、故人の冥福を祈り、香にかわって供えるお金です。本来は返しの必要のないものですが、現在は、忌明けのあいさつ状を添えて香典返しをするのが普通です。
香典返しに、目安の基準は特にありませんが、いただいた金額の半分程度の「半返し」が妥当とされています。香典が高額だったり、一家の主人が亡くなった場合などの「三分の一返し」もあるようです。品物は三段階くらいに分け、香典の金額に応じてお返しすることもあります。
- 仏式では四十九日の忌明け以降に、神式では三十日祭りか五十日祭りに、香典返しをします。キリスト教式の場合は特に決まりはありませんが、1ヶ月後の召天記念日に追悼ミサを終えた際、故人を偲ぶ品を贈るケースが多いようです。
- 品物は日常よく使う消耗品を選ぶのが一般的です。具体的にはタオルやシーツなのどの日用品、海苔やお茶など日持ちの良い食品などに人気があるようです。また、職場やグループなどの団体の方から香典をいただいた場合は、みんなで分けられ、しかも全員に渡るような品を選ぶとよいでしょう。